台湾出張その2
今回は、僕から見た台湾人の集団特性と懐状況について。
(個人の解釈の部分があるので、悪しからず)
1.熱しやすく、冷めやすい
かなり流行り廃りが激しいです。
前回も言及しましたが、口コミ文化で噂は一気に広まります。
旅行のようにブームの波がある分野では特に顕著ですが、
話題のスポットは一気に人気になりますが、ある時一気に飽きられます。
顕著な例が、京都美山です。一時期はどの台湾の旅行会社も美山のバスツアーをおいていました。今は、だいぶ落ち着いたと聞きましたが。
この傾向から、旅行業界では「インフルエンサー」が重宝されます。
(ブロガー・Youtuber 等)
そのため、インフルエンサーを代行で呼ぶ商売が多いですが、最近は自社でインフルエンサーを育てる会社まであります。
2.距離が近い
中華圏の人は集団行動のイメージが強いですが、
それは友達・家族の絆を非常に大事にする人が多いからだと思います。
仲間と思った人には家族のように温かく色々世話を焼いてくれます。
しかし、そうでない人には一切気を使いません。
SNSのヘビーユーザーが多いですが、だからと言って人間関係が希薄になるかといえば、そうではないという反例でもあります。
おそらく人間関係が希薄な人は、デジタルでもアナログでも希薄なのでしょう。
また、日本では親子の上下関係が厳しいところが多いですが、
台湾の家庭では親子がライオンの子供のようにじゃれあっています。
仕事においても年齢・男女関係なくフラットな関係が多く、職場などは意見の風通しがいいと聞きます。
旅行の傾向については、一人旅行も多いですが、家族旅行も多いです。
自分の家庭だけでなく、従兄弟や再従兄弟ぐるみで10,20人で旅行する事もあるので、家族旅行は大騒動です。
3.初任給2.5台湾元
日本円で約9万円(1台湾元=3.7日本円)です。日本の半分以下です。
更に、台北の家賃が安くても日本円で約5万円で、残り4万円と今の20代の人はかなり苦しい生活をしています。
台湾では格差問題が深刻で、非常に問題になっています。
4.その他
日本までとは言いませんが、高齢化の速度が速く、介護問題が生じてきています。
昨年の春、JETROの台湾の方の話を聞いた時は、やっと国会で議論になってきたフェーズで、
介護制度が整うには、時間がかかりそうです。
以上、台湾出張では旅行だけでなく、人間性を学び、
それを持ち帰り、日本で事業をたてなおすことにしました。